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米バイデン氏“言い間違え”重ねる 大統領選からの撤退圧力に拍車か

2024年7月12日 17:47
米バイデン氏“言い間違え”重ねる 大統領選からの撤退圧力に拍車か

アメリカ大統領選挙からの撤退圧力が強まる中、バイデン大統領は11日、国際会議でウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違えたほか、その後の会見でも言い間違えを重ねました。中継です。

失敗が許されない正念場だった記者会見。ここで言い間違いを重ねたことで、民主党内で撤退を求める声が広がることは避けられない情勢となっています。

バイデン大統領「決断力と勇気のあるウクライナの大統領に引き継ぎたいと思います。プーチン大統領です。プーチン大統領? プーチンを倒すゼレンスキー大統領です。プーチンを打ち負かすことに集中し過ぎていた」

さらに、その後の記者会見でもハリス副大統領に言及した際、「トランプ副大統領」と言い間違えました。アメリカ政府高官は、「NATOの成果が言い間違えで全てかすんでしまった」と嘆いています。

NATO首脳会議という重要な国際会議が終わったいま、これまで発言を控えていた民主党議員からも撤退を求める声があがっています。

会見後に新たに3人が撤退を求め、アメリカメディアは「今後48時間以内に、数十人の民主党議員が撤退を求める声明を発表する見込みだ」と報じています。

――撤退を求める議員が増えることで、バイデン氏が撤退を表明する可能性は考えられるのでしょうか。

今後のポイントは、バイデン氏の政治判断に影響を与えることができる人物の動きです。アメリカメディアは、「家族やごく親しい人物以外から説得される可能性は低い」と指摘しています。

こうした中、CNNはバイデン氏に影響力があるオバマ元大統領とペロシ元下院議長が話し合い、「トランプ氏に勝つのは難しくなったと懸念を示した」と報じました。この2人がどのように混乱を収束させるのかが1つの鍵となります。

バイデン氏が自ら撤退を決断しない以上、大統領候補を差し替えることは難しく、バイデン氏の周囲が「名誉ある撤退」の環境を整えることができるのか。

そして、バイデン氏に最も影響力があるといわれるジル夫人が、バイデン氏の背中を押すかどうかが焦点です。