アメリカ・ニューヨーク株式市場は２日、ダウ平均株価が１００ドル以上値上がりして、過去最高値を更新した。原油価格の下落がアメリカの景気にはプラスであるという見方が広がり、市場に前向きなムードをもたらした。

　２日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前日比１０２ドル７５セント高の１万７８７９ドル５５セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も２８．４６ポイント高の４７５５．８１で終えた。

　この日のポイントは原油価格。現在、価格が下がっていることについて、アメリカの中央銀行にあたるＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）のフィッシャー副議長などが、アメリカ経済にはプラスだという見方を示した。価格の下落をめぐり、さまざまな見方が入り交じる中で、市場に前向きなムードをもたらした。さらには、原油安をきっかけにエネルギー業界の再編があるかもしれないという期待も市場に広がった。

　一方で、現在のもう一つの注目である年末商戦については、インターネット販売が去年より伸びていることから、市場では景気回復の足取りはしっかりしているとみている。年末まで、株価の高値傾向は続く見通し。