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副社長が機体引き返させ…大韓航空を捜査へ

2014年12月11日 21:26

 韓国の大韓航空の副社長が、機内で自社の乗務員のサービスに激怒して動き始めた航空機を引き返させていたことが分かり、検察当局が航空保安法違反などの疑いで強制捜査に乗りだした。

 韓国の国土交通省などによると、大韓航空の趙顕娥副社長は今月5日、アメリカ・ニューヨークから仁川に向かう大韓航空機のファーストクラスに搭乗していたが、乗務員が袋のままナッツを出したことがマニュアル違反だと激怒。この乗務員を下ろすため、滑走路に向かっていた航空機を搭乗口に引き返させた。検察当局は趙副社長の行為が不当な理由での航路変更を禁じた航空保安法などに違反する疑いがあるとして、11日、大韓航空本社の家宅捜索に踏み切った。

 趙副社長は、すでに辞表を提出していて、12日午後、国土交通省に出頭し調査に応じるとしている。趙副社長は、大韓航空会長の娘で、韓国メディアは「乗客を無視し航空機をマイカーと勘違いしている」などと批判の声をあげていた。