胡前主席の側近「重大な規律違反」で調査
中国の胡錦濤・前国家主席の側近だった令計画・党統一戦線工作部長が、「重大な規律違反」で調査を受けていることがわかった。大物指導者の失脚となる。
「重大な規律違反」で調査を受けているのは、胡前国家主席の側近だった、党統一戦線工作部長の令計画氏。汚職容疑とみられている。令氏は、エリート養成機関「共青団」(=共産党青年団)のホープとされ、同じ「共青団」出身の胡前国家主席の最側近として仕えていた。
習近平指導部は、腐敗撲滅運動を進める中、今月5日、江沢民元国家主席に近く、最高指導部のメンバーだった周永康氏の党籍を剥奪。今度は、胡前主席の側近の摘発に踏み切った。江氏や胡前国家主席ら長老らの影響力を弱め、自らの権力基盤を固めたい狙いもあるものとみられる。