【中継】「スーパーチューズデー」投票始まる…トランプ氏「指名」へ山場
アメリカ大統領選挙で予備選挙が集中する山場「スーパーチューズデー」の投票が始まりました。アメリカから最新情報を伝えてもらいます。
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共和党の候補者レースでヘイリー元国連大使を圧倒するトランプ氏は、スーパーチューズデーを前にして集会などの選挙運動はせずに自宅で過ごすなど余裕を見せています。
今回はもはや勝敗ではなくトランプ氏がヘイリー氏を圧倒し撤退に追い込めるかが焦点になっています。トランプ氏は4つの事件で起訴されるなど裁判と選挙戦に同時に臨む異例の対応を迫られています。集めた政治資金から去年は、日本円で75億円ほどを、自らの裁判費用にあてています。トランプ氏はヘイリー氏を撤退させ早く予備選を終わらせることで11月のバイデン大統領との対決に選挙資金を残しておきたいという狙いがあります。
――ヘイリー氏は負け確実といわれているのになぜ集まる人が増えているのか
トランプ氏の唯一の対抗馬として「反トランプ」の受け皿になっていることがあります。ヘイリー氏の支持者を取材しましたが、ヘイリー氏を支持する理由よりもいかにトランプ氏を大統領にしてはいけないかを熱を持って語っていました。ただ、大口の献金者が支援をとりやめる動きも出ているのでスーパーチューズデーの結果次第でさらに撤退圧力が強まることになります。
――株価が上がったり、格差が開けば開くほど市民が『自分たちはインテリに搾取されている』と感じてトランプ氏に有利になる、といった声はありますか?
はい。トランプ氏の演説を取材するとエリートや既得権層と闘う姿勢をアピールし、人々の現状への不満を巧みにすくいあげてバイデン政権への批判につなげる手法は非常にうまいなと感じます。支持者に「トランプ氏は本音を語り自分たちのことをよく理解してくれている」と思わせるところがトランプ氏の強さの理由の1つだと思います。