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再び“風刺画”…「イスラム教徒への挑発」

2015年1月14日 7:22
再び“風刺画”…「イスラム教徒への挑発」

 フランス・パリで、襲撃を受け多数の死者を出した新聞社「シャルリー・エブド」が14日、事件後初となる最新号を発売する。最新号の表紙では再び、イスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を掲載していて、300万部が印刷され、電子版はアラビア語にも翻訳されるという。

 新たな風刺画に対して、イスラム教の大国のひとつであるエジプトの当局は「イスラム教徒に対する挑発だ」などと非難した。また、イスラム教スンニ派の最高権威機関はNNNの取材に対し、風刺画は受け入れられないとの見解を示す一方、過剰反応すべきではないと自制を呼びかけた。

 イスラム教スンニ派・最高権威機関、アッバス・シュマン師「こうした侮辱に対しては反応せず、無視することが望ましい。もし反応するなら、攻撃という方法を取るべきではない」

 しかし、最新号の発売によってイスラム圏で再び反発が広がるのは避けられないものとみられる。