タイ軍事政権の国会にあたる「立法議会」は２３日、インラック前首相を弾劾する決議を採択した。これにより、インラック前首相は５年間、政治活動が禁止される。

　インラック前首相は在任中、支持基盤である農家を優遇するため、市場価格よりも高くコメを買い上げる制度で多額の損失を出したなどとして、汚職追放委員会に告発されていた。

　告発をうけた「立法議会」は２３日、インラック前首相の弾劾決議を賛成多数で可決、これにより、インラック前首相は５年間、政治活動が禁止され、選挙にも出馬できなくなった。

　インラック前首相は告発内容を否定していて、決定後、自身のフェイスブックで「タイの民主主義は死んだ」などと批判した。

　また、タイの検察当局は、この問題でインラック前首相を起訴する方針を明らかにしていて、インラック前首相の支持者らから、反発の声があがることも予想される。