“表現の自由”討論会で銃乱射 デンマーク
デンマークで14日、表現の自由をめぐる討論会で何者かが銃を乱射し、1人が死亡した。討論会にはイスラム教の預言者の風刺画を描いた漫画家も参加しており、テロ事件とみられている。
地元メディアなどによると14日午後、首都・コペンハーゲンで開催されていた表現の自由に関する討論会を銃を持った何者かが襲い、会場の玄関付近で40発近くを乱射した。銃撃で参加者1人が死亡、警察官3人が負傷し、犯人は車で逃走したという。討論会には、8年前にイスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を描き、イスラム過激派から殺害すると脅迫を受けていたスウェーデン人の漫画家とフランスの駐デンマーク大使も出席していたが、2人ともケガはなかった。
事件を受け、デンマークの首相は「政治的動機を持ったテロだ」と非難している。先月、ムハンマドの風刺画を掲載したパリの新聞社が襲撃されたのに続き、テロの脅威がまたあらわになった形で、ヨーロッパの警戒感はさらに高まりそうだ。