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連続銃撃実行犯の男「シリアに行きたい」

2015年2月17日 11:11

 デンマークで起きた連続銃撃事件で地元メディアによると、実行犯の男は服役中にイスラムの過激な思想に影響され、「シリアに行きたい」などと話していたという。

 デンマークでは16日、各地で追悼集会が行われた。事件が起きた首都・コペンハーゲンでは3万人以上が参加し、キャンドルやたいまつを手に追悼の祈りをささげた。

 参加者「デンマークの社会には自由が必要です。『我々は恐れていない』と世界に示すことがとても大事です」

 事件ではイスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を書いた画家がいたカフェなどが狙われ、16日には新たに2人が訴追された。こうしたことから実行犯の男とイスラム過激派との接点が捜査の焦点となっているが、トーニングシュミット首相は16日、これまでのところつながりは見つかっていないと述べた。

 トーニングシュミット首相「イスラム過激派とのつながりを示す証拠はこれまでのところ見つかっていない」

 一方で、地元メディアは、男が事件の直前まで服役していた刑務所で、「『イスラム国』と共に戦うためシリアに行きたい」と話すなど言動が過激になっていったと報じた。さらに男はパレスチナ系で、ユダヤ人に対する憎悪をあからさまにしていたとも伝えている。