アメリカのケリー国務長官が来月、日本を訪問する方向で日米の外交当局が調整に入ったことがわかった。

　ケリー長官は２４日に開かれた議会の公聴会で、１か月の間にアジア地域を訪問する意向を明らかにした。日米外交の関係者によると来月、日本を訪れる方向で外交当局が調整を進めている。訪日が実現すれば、岸田外相との会談で過激派組織「イスラム国」への対応や、ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の妥結に向けた取り組みについて意見を交わすものとみられる。

　また、ゴールデンウイーク中で調整している安倍首相のアメリカ訪問へ向けた環境整備も行うことになりそうだ。ただ、イランの核問題をめぐる協議の期限が来月末に迫っていることから、日程はなお、流動的だという。