人類滅亡までの「終末時計」過去最短に
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人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の時刻が、過去最短となりました。
アメリカの科学誌は28日、核戦争などで人類が滅亡するまでの時間を象徴的に示す「終末時計」について、過去最短だった去年より1秒短い「89秒」と発表しました。ことしはロシアのウクライナ侵攻の長期化により、軽率な決断や誤算などによっていつ核戦争になってもおかしくないと指摘しました。
さらに、2024年の海面上昇や地球の表面温度が過去の記録を上回るなど、気候変動によるリスクをあげています。そしてアメリカ、中国、ロシアは世界を危機から救うための最大の責任があるとして、「真剣な対話を開始すべきだ」と訴えました。
その上で「切なる願いは指導者たちが世界存亡の危機を認識し、核兵器、気候変動、また生物兵器や新たに出現したテクノロジーの悪用の可能性によって生じる脅威を軽減するため、大胆な行動を取ることだ」と強調しました。