総選挙を約１か月後に控えたイギリスで２日、与野党の党首が一堂に会しテレビ討論が行われた。支持率で拮抗（きっこう）する二大政党の党首は、ともに決め手を欠く結果となった。

　テレビ討論には続投を狙う与党・保守党のキャメロン首相や、二大政党の一角で政権交代を狙う野党・労働党のミリバンド党首ら７つの党の党首が参加した。

　ミリバンド党首「キャメロン首相は税金逃れの問題に取り組むと言ったのに、実際には取り組まなかった」

　キャメロン首相「ミリバンド党首に任せたら税金が増え、給料が減ることになる」

　この日の討論ではＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱を訴えるイギリス独立党や、イギリスからの独立を巡る住民投票を先導したスコットランド民族党の党首が存在感を示し、キャメロン首相とミリバンド党首はともに決め手を欠いた格好だった。

　これまでの世論調査では、二大政党の支持率がともに過半数に届かないとみられていて、二大政党とも総選挙後の連立の枠組みが焦点となっている。