中国と台湾 6年ぶりの国共トップ会談
中国共産党の習近平総書記は4日、北京で台湾の与党・国民党の朱立倫主席と6年ぶりとなるトップ会談を行い、習総書記は協力の重要性を強調した。
台湾メディアによると、習近平総書記は「共産党と国民党の両党は、交流をより進めて未来を切り開いていくべきだ」と述べ、両党の協力の重要性を強調した。一方、朱立倫主席は、中国が主導して設立を目指す「アジアインフラ投資銀行」について「参加を希望する」という考えを伝えた。
台湾は、現在の国民党の馬英九政権の下、中国との関係強化を進めてきたが、去年、統一地方選で惨敗し、来年の総統選挙でも「台湾独立」を掲げる最大野党に政権を奪還される可能性が出ている。
習総書記としては協調姿勢をアピールすることで、台湾に対立姿勢を取る政権が誕生するのを食い止める狙いもあるものとみられる。