“制圧後のパルミラ”新映像が公開される
過激派組織「イスラム国」は21日、シリア中部、パルミラ市内を制圧後に撮影したとする映像を公開した。
「イスラム国」系のウェブサイトに投稿されたシリア中部のパルミラとされる映像からは、町の一部がゴーストタウン化し、完全に制圧された様子がうかがえる。建物の屋上には「イスラム国」の黒い旗が掲げられている他、兵士たちが、壁に貼られたシリアのアサド大統領のポスターをはがす様子が映されている。
また、町の南西部には古代ローマ時代の神殿などが残る世界遺産「パルミラ遺跡」があるが、「イスラム国」はこの遺跡群がある地区にも侵入したという。「イスラム国」はこれまでにも偶像崇拝につながるとして遺跡や文化財の破壊を繰り返しているだけに、パルミラ遺跡も破壊されるのではとの懸念が深まっている。