中国客船転覆 海軍ダイバー180人投入へ
中国の湖北省を流れる長江で1日夜、450人以上を乗せた客船が転覆した事故は、いまだに400人以上の行方がわかっておらず、救出活動が進められている。
乗客・乗員456人を乗せて南京から重慶に向かっていた客船が1日夜に竜巻に巻き込まれて転覆し、これまでに14人が救助され5人の死亡が確認されている。
国営の新華社通信によると、中国当局は救出された船長と機関長を拘束し事情を聞いている。調べに対し船長は、「左側から強い風を受け、1分足らずで転覆した」と話しているという。
2日午後には新たに2人の生存者が救出されたが、乗客の大部分はまだ船内に取り残されているものとみられる。中国軍は海軍のダイバー約180人を各地から投入し、捜索にあたる方針。
一方、ツアーを主催した上海の旅行会社の前には、参加者の家族らが情報を求めて集まった。
妻がツアーに参加した男性「(昨夜電話で)妻が風と雨がすごいと言っていた。早朝にニュースを見て電話したが、もうつながらない」
現場では李克強首相が直接、陣頭指揮にあたり、中国政府は生存者の救出を急いでいる。