中国客船転覆 14人救助、7人の死亡確認
中国の湖北省を流れる長江で1日夜、450人以上を乗せた客船が転覆した事故は、不安定な天候の中、24時間態勢で救出活動が続いている。
客船が転覆した長江の現場では、李克強首相の指揮の下、24時間態勢で救出活動が続いている。国営の新華社通信によると、南京から重慶に向かっていた客船には乗客・乗員456人が乗っていて、これまでに14人が救出され、7人の死亡が確認されている。乗客の大部分は、まだ船内に取り残されているものとみられる。
救出された乗員らが搬送された病院では、警察が監視する中、親族が駆けつけていた。
一方、中国気象局の発表では、事故当時、現場付近で発生した竜巻は15分から20分間継続していて、竜巻の最大瞬間風速は16.4メートルだったことがわかった。救出された船長は当局の調べに対し、「左側から強い風を受け、1分足らずで転覆した」と話していて、中国政府は事故の詳しい状況を調べている。