３日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、民間会社が発表した雇用に関する調査結果が良かった事などを受け、前日よりも６４ドルあまり値を上げて取引を終えた。

　３日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値は前日比６４ドル３３セント高の１万８０７６ドル２７セント。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比２２．７１ポイント高の５０９９．２３。

　この日、取引に大きな影響を与えた一つは、民間会社が発表した、今月の雇用者数が前月より約２０万人増えるという調査結果だった。市場では「４月に一度は落ち込んだものの、再び経済が回復基調にのるのではないか」との見方から買い注文が広がった。

　一方で、この日、アメリカ国債の金利が急激に上昇した事を受けて売り注文が入り、最終的には市場は伸び悩む形となった。次の焦点は６日に労働省が発表する今月の雇用統計になる。市場関係者は「金利引き上げのタイミングに大きな影響を与えるため、５日の市場は様子見ムードになるだろう」と話している。