サウジアラビアに巡礼に出ていたイギリス人の家族１２人が行方不明になっている。行方不明となった中には幼い子供も含まれている。１２人は、シリアに渡って過激派組織「イスラム国」に合流した可能性があり、残された父親が涙で帰国を訴えた。

　行方が分からなくなっているのはイギリスに住む３０代の姉妹３人と、彼女らの３歳から１５歳までの子供９人のあわせて１２人。イギリスメディアによると、この１２人は先月２８日にイスラム教の聖地巡礼のためサウジアラビアのメディナに向かったが、今月８日を最後にイギリスに残った父親らなどへの連絡が途絶えている。

　会見を行った父親「寂しい。全員愛している。生きていけない。お願いだから電話をくれ…」

　姉妹の兄弟が過激派組織「イスラム国」に戦闘員として参加しているとみられるほか、１２人が９日にトルコのイスタンブール行きの飛行機に乗ったとみられることから、「イスラム国」に合流するためにシリアに向かったのではないかとの見方が浮上している。