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撃墜の飛行物体「宇宙人の兆候なし」ホワイトハウスがわざわざ言及ナゼ?

2023年2月14日 13:17
撃墜の飛行物体「宇宙人の兆候なし」ホワイトハウスがわざわざ言及ナゼ?

アメリカ軍が10日以降、相次いで撃墜した正体不明の3つの飛行物体をめぐり、ホワイトハウスの大統領報道官らが13日、宇宙人や地球外生命体の可能性を否定する一幕があった。

「多くの疑問や懸念があるのは知っているが、ここ最近の飛行物体撃墜で、それがエイリアン(宇宙人)や地球外生命体である兆候は一切ない。国民の皆さんに知ってほしい」

13日のホワイトハウスの会見の冒頭で、ジャンピエール大統領報道官がこう述べると、会見室は笑いに包まれた。その後、記者団の質疑に応じたカービー戦略広報調整官も、「アメリカ国民が宇宙人について心配する必要はない」と強調。飛行物体が地球外生命体である可能性を否定した。

ホワイトハウスがここまで丁寧に否定したのには理由がある。前日の12日、今月4つ目の飛行物体がヒューロン湖上空で撃墜された直後の記者団へのブリーフィングで、物体が地球外のものかどうかを問われたアメリカ北方軍の司令官が「私はあらゆる可能性を排除していない」と答えたのだ。これによって、SNSや一部のメディアで、「宇宙人説」に拍車がかかることになった。

今回「宇宙人説」を明確に否定したバイデン政権。ただ、こうした見方が広まる大きな要因は、未だに3つの飛行物体の正体が明らかになっていないことだ。オースティン国防長官は13日、訪問先のベルギーで、3つの事案いずれについても「まだ残骸は回収できていない」と明らかにした。国防総省は飛行物体の解析を急いでいるが、特定作業が難航する可能性もある。