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海自護衛艦が中国領海を一時航行 中国外務省「違法かつ不適切」強く反発

2024年7月11日 20:11
海自護衛艦が中国領海を一時航行 中国外務省「違法かつ不適切」強く反発

海上自衛隊の護衛艦が今月、中国の領海を一時航行していたとして、中国外務省は11日、「違法かつ不適切」と強く反発し、日本側に再発防止を求めました。

防衛省関係者によりますと、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が今月4日、台湾北側の東シナ海に位置する中国の領海を一時航行しました。

「すずつき」は当時、中国軍の訓練の警戒監視に当たっていたということです。

中国外務省は11日午後の会見で「違法かつ不適切な行動」だったとして抗議しました。外国の軍艦が中国の領海を通る場合、中国の法律に基づき承認を受ける必要があるとしていて、日本側からは、技術的なミスという説明があったということです。中国政府は日本側に再発防止を求めています。

沖縄県の尖閣諸島の沖合では、中国海警局の船などが日本の領海内を繰り返し航行していますが、海上自衛隊の護衛艦が中国の領海に入ることは異例のことで、防衛省が詳しい経緯を調べています。