習主席、ロシア訪問へ ウクライナとの和平仲介に意欲 中国外務省「建設的な役割を果たしたい」
中国外務省は、習近平国家主席が20日からロシアを訪問すると発表しました。ウクライナ問題をめぐり、プーチン大統領と会談する予定です。
中国はロシアとウクライナの和平仲介に意欲を見せているものの、侵攻の継続に執着するプーチン大統領と話して具体的な成果を本当に引き出せるのかが焦点となります。
習主席のロシア訪問は20日から22日までの予定で、プーチン大統領とも会談します。中国外務省は17日午後、訪問の目的について「ウクライナ問題で平和と対話を促すため、建設的な役割を果たしたい」と述べました。
ウクライナ問題をめぐり、中国は先月、和平交渉の再開を呼びかける声明を発表したほか、16日はウクライナのクレバ外相との電話会談を行うなど動きを活発化させています。
さらに最近では、犬猿の仲だったサウジアラビアとイランの外交関係の正常化を取り持つなど、仲介外交に自信を深めています。
習主席はロシア訪問の後、ウクライナのゼレンスキー大統領とのオンライン会談の準備も進めているとの見方もありますが、ロシアとウクライナともに一歩も引かない情勢の中、何かしら成果を出せるのかが焦点となります。