中国、地方債“120兆円”追加発行を承認 地方政府の「隠れ債務」解消のため
中国の地方政府が抱える「隠れ債務」の問題を解消するために、今後3年で120兆円余りの地方債を追加発行することが承認されました。
中国国営テレビなどによりますと、中国の国会にあたる全国人民代表大会の常務委員会は8日、地方政府が発行できる地方債の上限を、3年間で6兆元、増やすための決議を採択しました。日本円にしておよそ120兆円余り増やすことになります。
日本円で200兆円以上に及ぶとも言われる地方政府の「隠れ債務」を、金利がより安い地方債に借り換えることで、地方政府の資金繰りを改善することが目的です。
ある日中関係筋は「地方政府の資金繰りが厳しくなっている中で、一定の効果はあるが、景気浮揚にまではつながらないだろう」と指摘しました。
最終更新日:2024年11月8日 18:45