バイデン氏、大統領選再出馬「来年の早い時期に決断する」
アメリカのバイデン大統領は9日、中間選挙を終えて記者会見を開き、2024年に行われる次の大統領選に再出馬するかについて、「来年の早い時期に決断する」と明らかにしました。ワシントンから中継です。
バイデン大統領はこれまで、「出馬はするつもりだが、最終決断はまだ」というスタンスでしたが9日は決断する時期に、踏み込みました。
民主党・バイデン大統領「来年の早い時期に決断することになると思う」
バイデン大統領は、「最終的には家族との決断だ」とも述べ、ジル夫人の意向を尊重する考えも示しました。
また、トランプ前大統領が出馬するかどうかは、判断に「全く関係がない」と強調しました。
一方で中間選挙の結果については、「民主主義を守るという有権者の明確なメッセージだ」と前向きに受け止めています。
民主党・バイデン大統領「有権者は民主主義を守り、選択する権利を守りたいという、明確なメッセージを送った」
またバイデン氏は、赤がシンボルカラーの野党・共和党について、「報道で予測された“巨大な赤い波”は起きなかった」と表現して、善戦したとの認識も示しました。
最新の情勢ですが、NBCによりますと、日本時間午前10時現在、議会上院では非改選も含めて、与党・民主党が48議席、野党・共和党が49議席を獲得する見通しで、多数派の行方は、残り3議席次第という大接戦です。
このうち南部ジョージア州は僅差のため、来月6日に決選投票が行われることになりました。
一方、議会下院は、共和党が優勢です。
こうした中、CNNはトランプ前大統領が、「中間選挙の結果に激怒し怒鳴り散らしている」との側近の話を伝えています。
最激戦州とされた東部ペンシルベニア州でトランプ派の候補が敗れるなどしたためで、ニューヨークタイムズは、「この候補への支持を助言したメラニア夫人も含めて責め立てている」としています。
一方、バイデン大統領は会見で来週のG20に合わせた米中首脳会談について、「お互い踏み込まれたくないレッドラインや国益を理解し、衝突したらどう解決するかを見極めたい」と述べ、「台湾についても話し合う」と明らかにしました。