米中間選挙、投票続く 共和党が議会上院・下院ともに多数派奪還なるか…トランプ氏“自信”
アメリカのバイデン政権の今後を大きく左右する「中間選挙」の投票が続いています。ニューヨークから橋本雅之記者の報告です。
ニューヨークの投票所では次々と有権者が訪れ、一票を投じています。今回は、期日前投票の利用者が過去最多を更新するなど、有権者の関心が高いです。焦点は、野党・共和党が議会上院、下院ともに多数派を奪還するかどうかです。
今回の中間選挙では、議会上院100議席のうち35議席が改選、下院は全435議席が改選されます。世論調査では野党・共和党が議会下院の多数派を奪還する勢いを維持する一方、上院は、与党・民主党と共和党が接戦となっています。
社会の分断が深まる中で行われる今回の選挙について、有権者らは、「アメリカの未来にとって重要な一日だ」と語りました。
投票を終えた有権者「(選挙で)この国が再び一つになり、未来のために協力し合い、国と民主主義を救うことを望んでいます」「インフレ対策、気候変動対策、犯罪対策などすべてが重要です」
一方、2024年の大統領選挙への出馬を強く示唆しているトランプ前大統領は、フロリダ州の自宅近くで投票を終えた後、「我々は素晴らしい夜を過ごすことができると思う」と述べ、共和党の勝利に期待感を示しました。
7日の演説では、今月15日に「重大発表を行う」と表明していて、共和党が上院の多数派を奪還した場合、2年後の大統領選に向けトランプ氏の影響力が拡大することは必至です。
多くの州では、日本時間の9日午前に投票が締め切られ、開票作業が行われます。