再びトランプ氏暗殺未遂か “SNSで批判”容疑者はハワイ在住…近所の人は
アメリカのトランプ前大統領がゴルフをしていた際、シークレットサービスが銃を構えていた男を発見し、発砲しました。男はSNSでトランプ氏を批判するコメントを投稿していたと報じられています。
2018年、フロリダ州にあるゴルフ場で撮影された映像で確認できるのは、トランプ前大統領と安倍元首相の姿です。外交の場として、使われたこともあるこのゴルフ場で15日、事件は起きました。
「トランプインターナショナルゴルフクラブ ウエストパームビーチ」との名の通り、トランプ氏が所有しているゴルフ場です。事件が起きた時もプレー中だったといいます。
現地メディア「FOX」の司会者がトランプ氏と電話で話したという内容によると、当時、トランプ氏がいたのは、5番ホール。グリーンでパットを打とうとしていたところ、突然、銃声が聞こえ、シークレットサービスが素早くトランプ氏に覆いかぶさったといいます。
実はこの直前、シークレットサービスが南側のコースを先回りして確認していたところ、フェンスの外側から、ライフル銃を構えている男を発見。男に向かって少なくとも4発発砲したといいます。
男がいた場所は、トランプ氏からおよそ360メートルから460メートル。シークレットサービスがコースを先回りしたことを考慮すると、南側のあたりにいたのでしょうか。
少なくとも6年前は、外からコースの様子を確認することが出来ました。容疑者がいた場所からは、自動小銃とリュック2つ、小型カメラが発見されています。
男は車で逃走。その後、65キロほど離れた場所で、車を止められ、男の身柄は拘束されました。
目撃者
「黒い日産がスピードをあげているのが見えた。大勢の警官、ヘリコプターがやってきて完全に停止した」
拘束されたのは、ライアン・ラウス容疑者(58)。現在、ハワイに住んでいるといいます。
近所の住民
「ニュースを聞いてとても驚きました。とても親切な人優しい人です」
現地メディアによると、ラウス容疑者名義のSNSでは過去に、トランプ氏を批判する投稿をしていたといいます。
今回、ケガはなかったものの、事件直後は“ショックを受けていた”とも報じられたトランプ氏。ただ、NYタイムズによると、すぐに「パットを打ち切れなかったのは残念だ」とジョークで周囲を安心させたといいます。
トランプ氏
「無事で元気だ。私は決して屈しない」
2か月前、命を狙われたばかりのトランプ氏。現在、大統領選でトランプ氏と火花を散らしているハリス副大統領は――
ハリス副大統領
「彼が無事で良かった。アメリカで暴力は容認できない」
バイデン大統領も、声明を発表。
バイデン大統領
「トランプ前大統領の安全を確保するため、シークレットサービスに必要な措置を確実にするよう指示した」
FBI=連邦捜査局は、暗殺未遂事件の可能性もあるとみて捜査しています。