ノーベル生理学・医学賞にスバンテ・ペーボ氏選出 不可能と思われていたネアンデルタール人のゲノム配列の解読に成功
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、日本時間の3日午後6時半すぎ、今年のノーベル生理学・医学賞を発表し、スウェーデンの研究者が選ばれました。日本の受賞はなりませんでした。
ノーベル生理学・医学賞に選ばれたのは、スウェーデン出身でドイツのマックス・プランク研究所に所属する生物学者スバンテ・ペーボ氏です。
ぺーボ氏は、不可能と思われていたネアンデルタール人のゲノム配列の解読に成功したことで、現生人類=ホモサピエンスにその遺伝子が引き継がれていることを明らかにしました。これにより、絶滅した人類とホモサピエンスの違いが明らかになり、人類の進化の過程を理解する上で大きな貢献を果たしました。
ペーボ氏は、沖縄科学技術大学院大学の客員教授も務めています。
授賞式は12月に行われます。今年は新型コロナウイルスの感染が落ち着いていることから、3年ぶりに授賞式はすべて対面形式で行われる予定です。