EU 移民問題“ブローカー対策”に着手
アフリカからヨーロッパを目指す移民が相次いで地中海で遭難している問題で、EU(ヨーロッパ連合)は22日、航海を手引きするブローカーなどに対する軍事作戦の前提となる活動に着手した。
EUによると今年これまでにアフリカから地中海を越えてヨーロッパに渡った移民は10万3000人に上り、途中で遭難する事故も相次いでいる。
EUは先月、航海を手引きするブローカーや密航業者などに対する軍事作戦を承認したが、その第一段階として22日、業者や組織に関する情報収集を始めたことを明らかにした。今後、船舶の捜索や差し押さえ、さらには破壊や業者の拘束も行いたいとしている。
多くの船が出航するリビア領海内での活動には国連安保理の決議が必要だが、EUのモゲリーニ外相は「EU加盟国と私自身が国連に働きかけている」と述べて前向きな見通しを示した。