イラン核協議、合意困難 期限延長し調整へ
イランの核開発をめぐる欧米などとの協議は30日、交渉期限を迎える。最終合意に至るのは困難な情勢だが、協議は延長される見通し。
欧米など6か国とイランはこれまでの協議で、焦点となっているイランの軍事施設への査察や制裁解除の仕方などについて調整を続けてきた。交渉期限の30日に向けて、ウィーンで先週末、詰めの協議が行われたが意見の溝は埋まらず、イランのザリフ外相はいったん帰国した。しかし30日には再び戻り、ロシアのラブロフ外相も加わって協議が再開される見通し。
期限内に最終合意に至るのは困難な情勢だが、アメリカ政府は29日、期限を過ぎても交渉を続ける考えを示しているほか、イラン国内でも最終合意に向けた期待感は高まっており、ギリギリの調整が続けられることになる。