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ギリシャ、EU側に“譲歩”の再建案提出

2015年7月10日 17:34
ギリシャ、EU側に“譲歩”の再建案提出

 ギリシャ政府は9日、EU(ヨーロッパ連合)側から金融支援を受ける前提条件となる新たな財政再建案を提出した。年金改革や消費税にあたる付加価値税の増税などEU側の要求に大きく歩み寄った内容となっている。

 ギリシャメディアによると、新たな再建案では、年金の受け取り開始年齢が67歳になる。また、付加価値税は、現在13%のレストランの税率を23%に引き上げるほか、ホテルの税率も引き上げるとしている。

 さらにこれまで抵抗してきた、観光収入の柱の1つであるエーゲ海の島々での税率の軽減措置についても、2016年末までに原則廃止するとなっている。

 今回の再建案はEU側の要求に大きく歩み寄った形。ギリシャ政府はこれと引き換えに、3年間で535億ユーロ(約7兆2000億円)にのぼる金融支援を受けたい考え。ギリシャ議会は10日にこの再建案を承認する見通し。

 一方のEUは12日に開く首脳会議で最終判断を下すものとみられている。