ギリシャ政府は、財政破綻の危機に陥った影響で一時休業している銀行の営業を２０日から再開すると発表した。

　ロイター通信によると、ギリシャ政府は３週間にわたって休業している銀行の窓口での営業を２０日から再開すると発表した。また、１日６０ユーロ（約８０００円）に制限されていた引き出し額は１週間まとめて４２０ユーロになる。

　再開の背景にはＥＵ（＝ヨーロッパ連合）がギリシャへの支援を再開することで合意し、ＥＣＢ（＝ヨーロッパ中央銀行）が１６日にギリシャの銀行に対する資金供給を増やすと発表したことがあるものとみられる。

　ただ、海外への送金は引き続き制限されることから、ギリシャの国内産業への影響は続きそうだ。