「54年間待ってた」米とキューバ国交回復
国交正常化に向けて交渉を行っているアメリカとキューバは20日、双方の首都で大使館を再開させ、54年ぶりの国交回復が実現した。
ワシントンのキューバ大使館では、再開を祝う式典が行われた。アメリカのケリー国務長官も、初めてワシントンを訪問したキューバのロドリゲス外相と会談し、国交回復を歓迎した。
ケリー国務長官「歴史的に長く懸案だった一歩を、正しい方向に進み出した」
また、ケリー国務長官は、来月14日にキューバの首都ハバナを訪問すると発表した。これに対し、ロドリゲス外相は、両国関係の完全な正常化には「経済制裁の解除が不可欠だ」と改めて求めた。
経済制裁の全面的な解除にはアメリカ議会の同意が必要だが、キューバの人権問題などを理由に野党・共和党を中心に反対は根強く、解除の見通しは立っていない。オバマ政権は引き続き、議会への働きかけを強める方針。