ロシアのメドベージェフ首相は２３日、北方領土と千島列島の開発に日本円にして約１５００億円を投じる考えを示し、自ら現地を訪れる意向を明らかにした。

　ロシアのメドベージェフ首相は２３日の閣議で、来年からの１０年間で北方領土と千島列島の開発に日本円にして約１５００億円を投じ、港湾などの整備を進める考えを示した。その上で、視察のため現地を訪れる意向を明らかにした。北方領土の実効支配を改めて示す狙いがあるものとみられる。

　メドベージェフ首相は、２０１０年にロシアの大統領として初めて北方領土の国後島を訪問している。プーチン大統領の年内の日本訪問に向けて調整が進められている中、メドベージェフ首相が再び北方領土を訪問すれば、日露間の対話に影響を及ぼすことも懸念される。