２７日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、中国・上海の株式市場が大幅に下落した流れを受けて売り注文が相次ぎ、ダウ平均株価は前週末比１２７ドル９４セント安の１万７４４０ドル５９セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、同４８．８５ポイント安の５０３９．７８。

　２７日に上海株式市場が大幅下落したことを受け、ニューヨーク株式市場も朝から輸出企業を中心に売りが先行した。また、中国経済の減速が世界経済へ悪影響を及ぼすとの警戒感が強まったことで原油の先物相場も下落し、エネルギー関連株が売られた。下落率は中国と比べると緩やかだが、市場関係者は「中国への不透明感がニューヨーク市場でも根強い」と話している。

　また、ＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）が２８日から金融政策を決定する会合を開き、事実上のゼロ金利を解除する時期について話し合われることから警戒感も強く、内容を慎重に見極めたいとする投資家が多いという。