中国外相“南シナ海”の「平和的解決」強調
アメリカのケリー国務長官は5日、中国の王毅外相と会談し、中国が急ピッチで埋め立てを進める南シナ海の問題などについて話し合った。
ケリー長官と王外相はASEAN(=東南アジア諸国連合)の関連会議に出席するため訪れているマレーシアで、約1時間、会談した。アメリカは南シナ海で中国が岩礁を埋め立て軍事施設などを建設していることについて、停止するよう求めたものとみられる。
会談後、王外相は「我々が対話を通じて平和的に解決すると改めて主張したことに、アメリカは歓迎の意を示した」と述べ、アメリカと多くの共通認識を得ることができたとしている。ただ王外相は、これに先だって「他の国があれこれ口出しすることを受け入れることはできない」と述べており、6日に行われる地域の安全保障について意見を交わす会議でどのような態度を示すかが注目される。