キューバ米大使館に星条旗…もはや敵でない
アメリカのケリー国務長官は14日、国交を回復したキューバを訪れ、大使館の再開を祝う式典に出席した。アメリカの国務長官がキューバを訪問するのは、70年ぶり。
キューバの首都ハバナでは、業務を再開させたアメリカ大使館に星条旗が掲揚された。アメリカの国務長官のキューバ訪問は1945年以来、70年ぶり。式典で挨拶したケリー長官は、経済分野を中心に今後、両国の関係が深まることに期待を示した。
「我々はもはや敵でもライバルでもなく、隣人として手を差しのべあい、互いの幸福を祈る関係になった」-ケリー長官は一方で、「キューバの人たちにとって民主主義が最善だと信じている」と述べ、キューバ政府に対して、人権問題の改善に取り組むよう促した。
これに対し、ケリー長官と会談したキューバのロドリゲス外相は、アメリカによる経済制裁を完全に解除するよう改めて求めた。