１７日夜、タイのバンコク中心部、日本人観光客もよく訪れるエリアで爆弾が爆発し、少なくとも１３人が死亡した。現場から松永新己記者が伝える。

　爆発があったのは、私がいる場所から１００メートルほど奥にある交差点近くです。爆発からおよそ２時間が経過しましたが、いまも周辺には多くの警察官や群衆があつまり、騒然としています。

　爆発が起きたのはこちらの時間で午後７時ごろ、夕方のラッシュの時間帯で、交差点でバイクが爆発して火の手があがりました。これまでに少なくとも１３人が死亡し、７０人以上がケガをしています。治安当局は、爆弾によるテロ事件とみて、ほかに爆発物が仕掛けられていないか、捜索を進めています。

　現場は、日系のデパートにも近く、日本人観光客もよく訪れる場所で、バンコクの日本大使館は日本人が巻き込まれていないか、確認を急いでいます。

　爆発が何者によって引き起こされたのかは、これまでのところ分かっていません。

　タイでは１３年から政情不安による大規模デモやテロで混乱が続きましたが、去年５月に軍がクーデターを起こし、政権を握ってからは、バンコクの治安は安定していました。

　ただ、当初「ことし中」としていた民主化のプロセスは遅れ、批判も高まっています。軍事政権に与える衝撃は大きいといえそうです。