防犯カメラに不審な“黄色いシャツの男性”
タイ・バンコク中心部の交差点で爆弾が爆発し20人が死亡、125人がケガをしたテロ事件を受け、タイのプラユット暫定首相は18日、会見を行った。
「これは最悪の事態だ。罪のない人を狙い、国の経済と観光業の破壊するものだ」-プラユット暫定首相は、監視カメラに不審な人物が映っていると述べ、犯人の特定に向け捜査を進めていることを明らかにした。
また、事件発生直前、エラワン廟(びょう)やその周辺で不審な行動をとっていた男性がいたことが新たにわかった。
爆弾が仕掛けられていたエラワン廟を映した防犯カメラがとらえた映像には、黄色のTシャツを着て黒のリュックを背負った男性がベンチに腰掛ける様子が映っている。リュックをベンチに置き、立ち上がると、手に持ったスマートフォンのようなもので何かを撮影しているように見える。その後、男性はリュックをその場に残したまま立ち去った。タイ警察当局は、男性が去った直後に爆弾が爆発していることなどから、この男性が事件に関わっていた可能性があるとみて行方を探している。
また、警察によると18日午後、バンコクの別の場所でも爆発があった。何者かが爆発物をチャオプラヤ川に投げこんだとみられているが、これまでにケガ人などの被害はないという。17日の爆発との関連を警察が捜査している。