世界同時株安に拍車 NY株は588ドル安
世界同時株安に拍車がかかっている。24日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は一時、1000ドル以上値を下げた。終値は前週末比588ドル40セント安の1万5871ドル35セント。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は同180.79ポイント安の4526.25。
24日のニューヨーク株式市場は取引開始直後から売りが売りを呼ぶ動きが加速、ダウ平均株価はわずか3分ほどで1000ドル以上急落した。これはリーマンショックが起きた2008年9月の下落を大きく上回るもの。
先週、中国の景気減速への警戒が広がった事を受け、週明けの日本や中国、ヨーロッパの株式市場が下落、その影響がアメリカにも波及し、世界同時株安が進んだ形。
また、ニューヨーク外国為替市場では急激に円高が進み、一時1ドル=116円台をつけた。世界の金融市場で不安が広がる中、安全性が高い円を買う動きが強まったためとみられる。
市場では、9月に行われるとの見方が強かったゼロ金利政策の解除について「この株安では先送りされるのでは」との見方が急激に広がっている。