訪米前に意見交換 習主席、ライス氏と会談
中国の習近平国家主席は28日、北京でアメリカのライス大統領補佐官と会談した。来月、予定されているアメリカ訪問を前に、両国の懸案となっている領土・主権の問題などで意見を交わしたものとみられる。
中国の国営テレビによると、会談で、習近平国家主席は、「オバマ大統領と突っ込んだ意見交換を行い、各分野で協力を進めるための策を話し合いたい」と関係強化への意欲を示す一方で、「互いの核心的な利益を尊重しなければならない」と述べ、中国が埋め立てを進める南シナ海をめぐる対立などを念頭にアメリカ側をけん制した。
一方、ライス補佐官は「争いを適切に処理し、両国関係を安定的に発展させたい」と述べたという。
来月の米中首脳会談では南シナ海やサイバー攻撃、人権問題など懸案が山積する中、どれだけの具体的な成果を出せるかが焦点。