２０人が死亡したタイの爆弾テロ事件で、警察は爆発物所持の疑いで２９日に逮捕した男を、１７日に起きた爆発現場付近の携帯電話の通話記録から割り出したことを明らかにした。

　タイ警察などは２９日、バンコク北東部のアパートで２８歳の外国人の男を爆発物所持の疑いで逮捕し、爆弾テロで使われたパイプ爆弾と同様のパイプや金属球などを押収した。

　警察は１７日に起きた爆発現場付近の携帯電話の通話記録を解析し、トルコの携帯電話で複数回、通話していたこの男を割り出したという。警察によると、男はヨーロッパからアジアの国を経由して入国したと話しているが、事件については供述していないという。

　容疑者と同じアパートの住人「（部屋には）もう１人男性がいた。中東系に見え、太めで肌が黒かった」

　警察などは３０日、男が逮捕されたアパートから約１０キロ離れた別のアパートを関係先として捜索し、溶接に使う工具などを押収した。

　警察は、事件に１０人以上が関わり、一部はまだタイ国内にいるとみて行方を追っている。