米政権、難民受け入れ人数増を議会に要請
内戦が続くシリアなどからの難民や移民が増えている状況を受け、アメリカのオバマ政権は議会に対し、来年度の受け入れ人数を増やすことを要請した。
ケリー国務長官は9日、議会上下両院のメンバーに来年度の難民らの受け入れ人数を増やすことを提案した。具体的な人数は明らかにしていないが、議会からは否定的な意見も出たとみられる。
国務省高官は、受け入れ人数を増やすかどうか、「慎重に見極めなければならない」と話しており、正式に決まるまでには時間がかかるものとみられる。
アメリカはこれまで、シリアなどから年間7万人の難民や移民を受け入れている。しかし、テロを起こす可能性がないかどうかなど身元調査に時間がかかり、アメリカに入国するまでに1年半から2年かかっているという。