難民分担受け入れ案 部分的合意にとどまる
シリアなどからヨーロッパに難民や移民が殺到している問題で、EU(=ヨーロッパ連合)は14日、難民を分担して受け入れる案をベルギー・ブリュッセルで協議したが、部分的な合意にとどまった。
EUは、ヨーロッパに流入した難民のうち16万人について各国に割り当てて受け入れるよう提案していて、各国の内相らによる会議で協議した。
今年、ヨーロッパに到着した難民や移民は既に43万人を超えたが、受け入れる人数を国ごとに割り当てることについては賛否が分かれている。
会議では、以前合意していた4万人の受け入れについて実行に移すことを決めたが、残る12万人の割り当てについては合意に至らなかった。一部の国の根強い反発があったとみられる。
議論は来月に開催される臨時の会議に持ち越されることになった。かつてない規模の難民を救うためにEUの結束が求められているが、厳しい冬の訪れを前に残された時間は多くない。