財政破たんの危機にひんし、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）から財政支援を受けているギリシャの総選挙の投票が終了した。

　投票は日本時間２１日午前１時に締め切られた。今回の総選挙は財政再建策への反対を訴え首相に就任したチプラス氏が、その後、一転してさらなる再建策の実施を決めたことから改めて国民に信を問うとして行ったもの。また急増する難民や移民への対応も争点となっている。

　両党とも再建策の実行を継続する方針だが、どちらも単独では過半数に届かない可能性が高く、選挙後に安定した連立政権を樹立し財政再建を着実に実行できるかが焦点となっている。

　ギリシャの公共放送局が発表した出口調査によるとチプラス氏が率いる与党・急進左派連合の得票率は３０～３４％、野党の新民主主義党の得票率は２８．５～３２．５％で、激しく競り合っている。