２８日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、原油の先物相場が下落したことや、フォルクスワーゲンの不正問題の影響などを受け、ダウ平均株価は３１０ドル以上値を下げた。

　２８日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前週末比３１２ドル７８セント安の１万６００１ドル８９セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は１４２．５３ポイント安の４５４３．９７。

　この日は、朝方に発表された８月のアメリカの個人消費支出が前の月と比べ増加するなど、景気の拡大を裏付けた。これにより、ＦＲＢ（＝アメリカ連邦準備制度理事会）が利上げに踏み切る時期が早まるとの観測が強まり、売り注文につながった。

　また、世界経済の減速への懸念から原油の先物相場が下落したことで、エネルギー関連株などで売りが出たほか、フォルクスワーゲンの不正問題による影響を受け、売りが広がった。結果、ダウ平均株価は３１０ドル以上値を下げた。