１３日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、３日連続の中国・人民元の切り下げに懸念が広がる一方、割安感の出た銘柄に買いが入りダウ平均株価は小幅に値を上げて取引を終えた。

　１３日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日比５ドル７４セント高い１万７４０８ドル２５セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は１０．８３ポイント下げ５０３３．５６だった。

　この日は、中国の人民元が３日続けて切り下げられたことへの懸念に加え、原油の先物相場が下落していることを受け、朝からエネルギー関連株などを中心に売りが先行した。しかし、市場関係者によると、中国人民銀行の幹部が切り下げ幅を今後縮小していく方針を示したことで懸念は和らぎ、割安感の出た銘柄に買いが入った。

　また、７月の小売りの売上高が前の月と比べ０．６％の増加と発表され、アメリカの消費が堅調であることが示されたことでスポーツ用品大手の「ナイキ」など小売りの買いにつながった。結果、ダウ平均株価は小幅に値を上げて取引を終えた。