北朝鮮「平和協定」の締結を米国へ提案
北朝鮮は7日、1950年に勃発して今も休戦状態にある朝鮮戦争に関して、平和協定を結ぶための提案をアメリカに対して行ったことを明らかにした。
10日に労働党の創立70年という節目を迎える北朝鮮。取材を許されたのは、1950年に勃発した朝鮮戦争当時に使われていた施設だった。朝鮮戦争の際に掘られたという坑道には当時、金日成主席が使ったという執務室があるという。アメリカ軍の爆撃に備えて掘られたという坑道は全長が340メートルあるといい、200人収容できるという大型の会議室も備えられていた。また、外国のメディアが案内されるのは初めてという当時の軍最高司令部では、金主席が着ていたという軍服や、直筆とされる指示書などが展示されていた。
こうした中、北朝鮮外務省の報道官はアメリカ側に対し、平和協定の締結に応じるよう促したことを明らかにした。
北朝鮮外務省報道官談話「アメリカが大胆に政策転換をすることになれば、私たち(北朝鮮)も建設的な対話に応じる用意がある」
アメリカの圧力に屈するのではなく、対話に応じる姿勢をアピールする狙いもありそうだ。