ビール業界世界首位の企業が、第２位を買収することで基本合意した。成立すれば、市場のシェア３割近くを占める巨大企業が誕生する。

　ビール世界最大手、ベルギーの「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」は１３日、第２位のイギリスの「ＳＡＢミラー」を買収することで基本合意したと発表した。ＡＰ通信などによると、買収額は６９０億ポンド（約１２兆５０００億円）で、飲料業界では最大規模の合併・買収とみられている。

　「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」は、「バドワイザー」や「コロナ」などの人気ブランドを、一方の「ＳＡＢミラー」は「ペローニ」などのブランドを持っており、今後、規制当局が承認すれば、販売シェアで世界の３割近くを占める巨大メーカーが誕生することになる。