日米中韓調査「10年後中国の影響力増大」
北東アジア情勢に関する世論調査が日本、アメリカ、中国と韓国の4か国共同で行われ、「10年後、アジアにおける中国の影響力が増大する」との回答が、4か国すべてで半数を超えたことが明らかになった。
この世論調査は、日本、アメリカ、中国、韓国のNPOなどが18歳以上の市民を対象に共同で実施し、およそ7000人が回答した。
その中で、「10年後のアジアにおける中国の影響力が増大する」かについて、「増大する」と回答したのは、日本で60.3%、韓国で80%、アメリカで52%、中国で82.5%といずれの国でも半数以上に上った。
特に韓国では、自国にとって「日本が重要」と答えた人が33.8%にとどまったのに対し、「中国が重要」と答えた人は59.7%にのぼった。
一方、アジアにおけるアメリカの影響力については「増大する」との回答は日本で22.9%、韓国で28.8%%、アメリカで31%、中国で29.3%だった。
こうした中、アジア地域の紛争について「中国の軍事力の増強が原因となる可能性がある」と答えた人はアメリカで79%、中国でも58.9%といずれも高い割合になった。
また、「日韓関係が紛争の原因になる可能性がある」と答えた人は、韓国で54%、日本で22.6%だった。一方、「日中関係が紛争の原因になる可能性がある」と答えた人は、中国で71.4%、日本で38.9%となり、いずれも日本の意識とは大きな開きが見られた。