中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は２３日、政策金利をさらに引き下げる金融緩和策を発表した。景気の減速に歯止めをかけたい狙いがあるとみられる。

　中国人民銀行は２３日夜、金融機関が企業や個人に貸し出す際の基準金利と預金の基準金利をそれぞれ０．２５％引き下げると発表した。利下げは去年１１月以降６回目で、２４日から実施される。

　中国では、今年７月から９月までのＧＤＰ（＝国内総生産）の伸び率が６年半ぶりに７％の大台を割るなど、景気の減速が鮮明になっていて、中央政府は追加の金融緩和策で、景気の下支えを一段と強化したい考え。また、同時に、銀行の預金金利の上限を撤廃することも発表。

　金利の完全自由化で金融市場の改革を進める姿勢を印象づける狙いがあるとみられる。