FRB “ゼロ金利の解除”見送り
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、17日、政策決定会合で焦点となっていたゼロ金利の解除と利上げについて、今月は見送ることを決めた。
アメリカでは2008年の金融危機、いわゆるリーマンショックの後、景気テコ入れのための事実上のゼロ金利政策を続けてきた。雇用情勢が改善していることを受け、FRBは16日と17日に行ったFOMC(=連邦公開市場委員会)で、ゼロ金利を解除して利上げすることを協議したが、今月は見送ることを決めた。
雇用情勢は改善を見せているものの、物価上昇率が目標に達していないことなどから、景気の着実な回復にはさらなる見極めが必要と判断したもの。
また、世界同時株安などの国際情勢を受けて、今回は利上げを見送るべきとの声も市場関係者からはあがっていた。